知財研フォーラム

フォーラム73号

知財研フォーラム 2008 Spring Vol.73

2008年5月発行
在庫なし

Contents
巻頭言
中山 信弘 〔財団法人 知的財産研究所 会長/弁護士(西村あさひ法律事務所顧問)〕
【特集】M&Aと知財
3 M&A取引と知的財産
 
岩倉 正和(いわくら まさかず)
〔西村あさひ法律事務所パートナー弁護士/ニューヨーク州弁護士/一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授〕
平松 哲(ひらまつ あきら) 〔西村あさひ法律事務所弁護士〕
 近時急増するM&A取引において、Crown Jewel及び偶発債務の原因としての側面を有する知的財産(権)は更に重要性を増している。デュー・ディリジェンス・レビュー、M&A取引契約の規定、取引ストラクチャーの選択等のM&A取引の各段階で、知的財産(権)の取扱いについて留意すべき事項が多く存在し、当該M&A取引の目的を達すると共に不測の損害を被ることを防ぐために、諸論点を慎重に検討する必要がある。
11 M&Aにおける企業の知的財産部門の役割
-その実務的側面から-
 
上柳 雅誉(かみやなぎ まさたか)
〔セイコーエプソン株式会社 業務執行役員常務/知的財産本部長/弁理士〕
 M&Aの過程の中で検討すべき知財に関わる項目は多岐にわたる。その対応の巧拙は新会社の事業展開を左右することもある。知財部門がM&Aに関し十分な知識と経験を持ち、M&Aの必要が生じたときには初期段階から深く関わり、知財関連課題に適切に対処して行くことが求められる。
16 M&Aにおける企業の知的財産部門の役割
-三位一体活動の重要性-
  長谷川 暁司(はせがわ こうじ) 〔三菱化学株式会社 理事/知的財産部長〕
 企業において知的財産の重要性に関する意識が変わってくる中で、知的財産部門の役割に関する考え方も進歩していかなければならない。知的財産部門の役割をもう一度考え直すことにより、今後増加してくるM&Aにおいて知的財産部門が事業戦略に沿った提案をどのようにしていくかに関して考察を行う。
20 M&Aは企業の技術力を高めるか
  山内 勇(やまうち いさむ)〔財団法人 知的財産研究所 特別研究員〕
 本稿では、近年我が国でその重要性が増しつつある同業種間の水平的合併に焦点を当て、これが企業の技術力にどのような影響を与えるかを分析した。その結果、たとえ生き残りのための合併であっても、企業の技術力は高まる(技術力の低下に歯止めがかかる)ことが明らかになった。
【寄稿】
26 「シェーン」事件最高裁判決の混迷と その構造の解明
  作花 文雄(さっか ふみお) 〔放送大学客員教授〕
 「シェーン」事件最高裁判決には、平成15年著作権法改正法附則第2条の規定の立法目的の捉え方及び文理解釈の両面において、基本的な混迷があると考えられ、著作権制度上大きな問題を残していることから、その混迷の背景及び構造を解明する。
【連載】
34 知財裁判史-訴訟実務パイオニアの証言-
第7回 村林 隆一弁護士
49 著作権と文学者-2
ディケンズと国際著作権
  園田 暁子(そのだ あきこ) 〔中京大学 国際教養学部 准教授〕
   53 第56回ワシントン便り
  澤井 智毅(さわい ともき) 〔(財)知的財産研究所 ワシントン事務所 所長〕
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