知的財産セミナー(特許庁委託)

長期在外研究員・専門家派遣報告会のご案内

 (財)知的財産研究所では、特許庁の委託を受け、産業財産権研究推進事業の一環として、若手研究者や専門家を海外の研究機関等に派遣し、国際的視野に富む研究者を育成しています。
 このたび、米国・ハーヴァード大学、ドイツ・ミュンヘン大学に派遣した2名の研究者が派遣期間を終えました。下記のとおり、これら2名の研究成果報告会を開催いたしますので、ご案内申し上げます。

――――――――――――― 開  催  内  容 ―――――――――――――

日 時 平成19年9月25日(火)  13:30〜15:30(13:00 受付開始)
会 場 主婦会館プラザエフ 地下2階(クラルテ) (TEL 03-3265-8111)
住所:千代田区六番町15番地
<JR線>四ッ谷駅 麹町口より徒歩1分
<東京メトロ南北線/丸の内線>四ツ谷駅 3番出口より徒歩3分
(地図は、http://www.plaza-f.or.jp/information/otoiawase/otoiawase.htmlをご参照ください。)
参加費 無料
定 員 100名 (先着順)
プログラム
13:00 受付
13:30 開会・挨拶
13:35−14:25 『財産権(property)としての知的財産権
−情報取引契約についての議論の前提として−』

渕 麻依子 平成17年度長期在外研究員
14:25−14:40 休憩
14:40−15:30 『ドイツにおける知的財産担保制度の基礎的考察
−流通・管理スキームとしての担保法理の一局面−』

池田 雅則 平成18年度産業財産権専門家派遣
15:30 閉会
※各報告は、発表40分、質疑応答10分の予定です。報告概要と報告者の紹介は、下記をご覧ください。
申込締切 平成19年9月24日(月・祝)
申込方法
開催終了しました。
申込/
 問合せ先
(財)知的財産研究所 岩井、守法
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-4 トラスティ麹町ビル3階
Tel:03-5275-5281;   Fax:03-5275-5324;    

『財産権(property)としての知的財産権
−情報取引契約についての議論の前提として−』

渕 麻依子 
平成17年度長期在外研究員
【在外派遣先】
米国・ハーヴァード大学 (平成18年3月23日〜平成19年6月30日)
【研究概要】
 本報告は、3つの部分から構成される。まず、米国でさかんに議論されている知的財産権の正当化根拠についてその概略を紹介する。ここでは、各理論の由来、位置づけについて紹介していく。引き続いて、米国におけるpropertyの議論を整理する。Propertyは米国のロー・スクールにおいて必須の科目である。Propertyの取得からその内容、propertyをめぐる私人間の関係、政府との関係と展開し、全体像を概観する。また、それぞれの論点との関係で、知的財産権に関連する裁判例を紹介し、対比させていく。大陸法と異なり、物権と債権を峻別する考え方の存在しない米国において、知的財産権をどのように位置づけるかということを試みる。最後に知的財産権をpropertyの体系にどのように位置づけるかを考える上で鍵となるいくつかの論文を紹介し、今後の知的財産権制度設計のあり方を探る一助としたい。
【報告者紹介】
東京大学大学院法学研究科 博士課程

『ドイツにおける知的財産担保制度の基礎的考察
−流通・管理スキームとしての担保法理の一局面−』
池田 雅則
平成18年度産業財産権専門家派遣
【在外派遣先】
ドイツ・ミュンヘン大学(平成18年4年3日〜平成19年4月1日)
【研究概要】
 近年、知的財産権をめぐる各種の紛争が多発し、また、社会的にも大きく取り上げられることが増えてきた。これは、知的財産が社会的な価値を持つようになったためである。他方で、この価値に着目して、金融面からの利用の必要性も高まっている。たとえば、知的財産を担保として利用できれば、不動産を十分に持たない新興企業であっても資金調達が可能となり、他方与信者にとっても新たな担保適格資産を開拓できるからである。本研究においては、ドイツにおける知的財産権担保がどのようなものとして構築され、問題を含んでいるのかを検討し、わが国における知的財産担保制度を考察する際の示唆を得ることを目的とした。まず、ドイツ法における知的財産権制度の概要を紹介し、その成立と特性について検討し、次いで、ドイツにおける知的財産担保制度の概要を紹介した上で、当事者の倒産の際の担保の効力について考察する。最後に、本研究から得られたわが国の知的財産担保制度への示唆について述べたい。
【報告者紹介】
筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法学専攻 教授

                                                        以 上