知的財産セミナー

特許庁委託 専門家派遣研究成果報告会のご案内

 (財)知的財産研究所では、特許庁の委託を受け、産業財産権研究推進事業の一環として、大学等の産業財産権分野の専門家を、海外の研究機関等に派遣して、産業財産権制度の保護や活用に関する研究を行わせ、今後の大学等の産業財産権活動、産学連携の更なる促進に向けた人的基盤を整備する産業財産権専門家派遣事業を実施しています。 
 この度、昨年3月より英国・オックスフォード知的財産研究センターに派遣した研究者が派遣期間を終えて帰国いたします。
 つきましては、派遣研究者の1年間の研究成果の発表及び参加者の方々との意見交換を行う場を設けるために、次のとおり研究成果報告会を開催いたしますので、ご案内申し上げます。

――――――――――――― 開  催  内  容 ―――――――――――――

     
日 時 平成20年3月21日(金) 10:30−11:25(10:00 受付開始)
会 場 (財)知的財産研究所 大会議室
東京都千代田区麹町3-4 トラスティ麹町ビル3階
         東京メトロ有楽町線 麹町駅(3番出口)より徒歩1分
         東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅(3番出口)より徒歩5分
         JR中央線 四ッ谷駅より徒歩8分
         JR中央線 市ヶ谷駅より徒歩10分
参加費 無料
定 員 60名 (先着順) ※定員になり次第、受付終了といたします。
プログラム
10:00 受付開始
10:30 開会・主催者挨拶
10:35-11:25 『知的財産権と自由な情報流通との調整の在り方をめぐる憲法学的考察−情報技術に関する法における基本原理の探求』
山口 いつ子
 平成18年度産業財産権専門家派遣
11:25 閉会
※報告は、発表40分、質疑応答10分の予定です。報告概要と報告者の紹介は、下記をご覧ください。
申込方法
受付終了いたしました。
問合せ先 (財)知的財産研究所 岩井(いわい)、守法(しゅのり)
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-4 トラスティ麹町ビル3階
Tel:03-5275-5281;   Fax:03-5275-5324;

『知的財産権と自由な情報流通との調整の在り方をめぐる憲法学的考察
−情報技術に関する法における基本原理の探求』
山口 いつ子
平成18年度産業財産権専門家派遣
【在外派遣先】
 英国・オックスフォード大学オックスフォード知的財産研究センター (平成19年3月30日〜平成20年3月13日予定)
【報告概要】
 情報を「財産」として保護することの意義、根拠、及びそのための理論体系とは、いかなるものであろうか。現在の日本では、知的財産法を「財産的情報の保護法」と解する見方の下で、知的財産の保護の重要性が認識されてきているが、そもそも「情報」は、多義的であることに加えて、本来、自由であるべきものでもある。本研究報告では、産業財産権の核ともいえる特許に焦点を当てて、英国における議論を主な素材としつつ、適宜、米国での議論も取り上げながら、知的財産ないし知的財産権に関する基本的な概念の意味、淵源、本質論と理論体系、正当化事由について考察するとともに、「特許能力のある発明」の範囲をめぐる具体的な争点について検討を加える。そして最後に、これらの考察に基づき、今後の日本法の在り方への示唆として、知的財産権と自由な情報流通との調整における均衡を図るに際しては、知的財産という概念に内包されている私的権利と公共の利益との間の緊張関係と、知的財産の保護の理由付けにおいて陥りがちな循環論法に、留意しておく必要があることを指摘する。 
【報告者紹介】
 東京大学大学院情報学環・学際情報学府 准教授

                                                        以 上
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