知的財産セミナー
特許庁委託 平成20年度招へい研究者成果報告会のご案内


 (財)知的財産研究所では、特許庁から委託を受けた産業財産権研究推進事業の一環として、欧米やアジア諸国等の産業財産権分野の研究者を招へいし、我が国における今後の産業財産権分野の政策の基礎となる研究テーマについて研究を行わせています。
 この度、平成20年6月より招へいしたマックス・プランク知的財産研究所の研究者が約2か月の招へい期間を終え帰国の予定です。そこで、研究成果の発表及び参加者との意見交換を行う場を設けるために、研究成果報告会を下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。

――――――――――――― 開  催  内  容 ―――――――――――――

日 時 平成20年7月29日(火) 15:00−16:50 (14:30受付開始)
会 場 (財)知的財産研究所 会議室
東京都千代田区麹町3-4 トラスティ麹町ビル3階
         東京メトロ有楽町線 麹町駅(3番出口)より徒歩1分
         東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅(3番出口)より徒歩5分
         JR中央線 四ッ谷駅より徒歩8分
         JR中央線 市ヶ谷駅より徒歩10分
参加費 無料
定 員 60名 (定員に達しましたので、以後の受付はキャンセル待ちになります。)
プログラム
14:30 受付開始
15:00 開会・主催者あいさつ
15:05−16:35 『Japanese Guidelines on Standardization and Patent Pool Arrangements:
Practical and Legal Considerations under the Current Antimonopoly Act - A Global Perspective』


『標準化に伴うパテント・プールの形成に関する日本のガイドライン:
独占禁止法に基づく実務的及び法的検討―グローバルな観点から(仮訳)』


Monica Armillotta (モニカ・アルミロッタ) 招へい研究者

(※研究者の発表は英語で行い、日本語の逐次通訳が付きます。)
 
16:35−16:50 質疑応答
16:50 閉会
 ※報告要旨と報告者の紹介は、下記をご覧ください。
申込方法
受付終了いたしました。
◆申込締切 平成20年7月28日(月)※定員に達しておりますので、キャンセル待ちになります。
問合せ先 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-4 トラスティ麹町ビル3階
(財)知的財産研究所 岩井(いわい)
Tel:03-5275-5281;   Fax:03-5275-5324;
 
『Japanese Guidelines on Standardization and Patent Pool Arrangements:
Practical and Legal Considerations under the Current Antimonopoly Act - A Global Perspective』

『標準化に伴うパテント・プールの形成に関する日本のガイドライン:
独占禁止法に基づく実務的及び法的検討―グローバルな観点から(仮訳)』

Monica Armillotta (モニカ・アルミロッタ) 招へい研究者

【Abstract】
     Patent pools are essentially agreements where different patent holders "pool" together, i.e. assemble, their respective technologies in order to license them as a unique "package" to third parties. Nowadays, in response to the globalization of technologies and more severe conditions of competition, resulting in a faster pace for innovation also at international level, technology pools have gained increasingly relevance, as successful cooperative IP licensing models.
     Reflecting the importance won by such institutions, the purpose of this contribution is to outline the defining features and the strategic considerations underlying the establishment of patent pools, both in a legal and empirical context, in order to identify what are the best conditions for such cooperative practices to prosper in a competitive setting, with a view of cultivating innovation.
     In this respect, attention will be brought both on the internal organizational framework adopted, with regard to the particular nature of the technologies involved, and on the legislative treatment that patent pools have been reserved in different jurisdictions, by summarily comparing US, EU and Japan, this latter having adopted in relation to the other systems in consideration the most recent Guidelines on "Standardization and Patent Pool Arrangements".
     Finally, there are many questions still to be answered, and correspondingly many new fields of application where the successful implementation of patent pools still needs to be explored. However, within the scope of this project, the present research hopes to shed at least some light and raise interest on such collaborative IP mechanisms and their goal to promote technology access.

【要旨(仮訳)】
 パテント・プールは、端的には、異なる特許権の複数の保有者が、それぞれの技術を特有の「パッケージ」にして第三者にライセンスすることを目的として、それらの技術を「プールする」すなわち集合させる際に必要な取決めである。近年、技術のグローバル化や競争条件の厳格化の中で、国際レベルで技術革新が急速に進んだ結果、技術のプールは、知的財産ライセンスをめぐる協力の成功モデルとして、注目を集めている。
 以上のようなパテント・プールの重要性の高まりを受けて、本報告は、パテント・プールの形成を基礎づける決定的な特徴や戦略的な考察のアウトラインを、法的観点と実務的観点の双方から描くことを目的としている。上記のような協力活動を通して、競争的状況で成功を勝ち取り、同時に技術革新にも資するためには何が必要となるのか、その条件を明示することが目指される。
 本報告は、その枠組みの組織内部を、関連する技術固有の特徴から見ること、そして、日本を米国及びEUと概観的に比較することを通して、パテント・プールが様々な制度の中でどのように維持されてきたかを検討することに力を入れる。なお、この比較検討は、最近、公正取引委員会が示したガイドライン「標準化に伴うパテントプールの形成等に関する独占禁止法上の考え方」(平成17年公表、平成19年改定)を、米国及びEUの法システムと比較することによって行う。
 この分野にはまだ答えが得られていない多くの問題が存在し、これに応じて、成功的なパテント・プールが実施されるべき多くの新しい分野が存在する。しかし、今回の報告では少なくとも、この協力的な知財メカニズムや、技術アクセスの向上というその目標を明らかにし、関心を高めることを目指す。

【略歴】
 イタリア・トリノ大学及びフランス・ニース=ソフィア・アンチポリス大学にて法学士取得後、ドイツ・ミュンヘン知的財産法センターにてLL.M. IP取得。
 現在、ドイツ・マックス・プランク知的財産研究所/ミュンヘン知的財産法センター博士課程在籍。
【招へい期間】 平成20年6月3日〜平成20年8月1日(予定)
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