開催済み 研究成果報告会・セミナー

平成21年12月22日(火)
知的財産セミナー 特許庁委託 平成21年度招へい研究者成果報告会のご案内

(財)知的財産研究所では、特許庁から委託を受けた産業財産権研究推進事業の一環として、欧米やアジア諸国等の産業財産権分野の研究者を招へいし、我が国における今後の産業財産権分野の政策の基礎となる研究テーマについて研究を行わせています。

この度、平成21年7月より招へいしたタイ王国検察庁検察官が、約5か月半の招へい期間を終え、12月下旬に帰国の予定です。そこで、研究成果の発表及び参加者との意見交換を行う場を設けるために、研究成果報告会を下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。

日 時 平成21年12月22日(火) 15:00-16:50 (14:30受付開始)
会 場 (財)知的財産研究所 会議室 (地図
東京都千代田区神田錦町三丁目11番地 精興竹橋共同ビル5階
          東京メトロ東西線 竹橋駅(3b出口)より徒歩3分
          東京メトロ半蔵門線、都営新宿線・三田線 神保町駅(A9出口)より徒歩3分
参加費 無料
定 員 60名(先着順)
プログラム
14:30 受付開始
15:00 開会・主催者あいさつ
15:05~16:35 International harmonization of national laws and policies for effective prevention and suppression of intellectual property infringement
『知的財産侵害の効果的な防止抑制のための法と政策の国際的調和(仮訳)』
Santanee Ditsayabut (サンタニー・ディサヤブット) 招へい研究者

(※研究者の発表は英語で行い、日本語の逐次通訳が付きます。)
16:35~16:50 質疑応答
16:50 閉会

申込方法 受付終了いたしました。
申込締切 平成21年12月21日(月)
問い合わせ先 (財)知的財産研究所 岩井(いわい)
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町三丁目11番地  精興竹橋共同ビル5階
Tel:03-5281-5672;   Fax:03-5281-5676;

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International harmonization of national laws and policies for effective prevention and suppression of intellectual property infringement
『知的財産侵害の効果的な防止抑制のための法と政策の国際的調和(仮訳)』
Santanee Ditsayabut (サンタニー・ディサヤブット) 招へい研究者
【Abstract】

The present interconnected global economy not only benefits legitimate businesses but also fosters the problem of intellectual property infringement to become a phenomenon of the 21st century. Due to the pervasiveness of intellectual property violation which greatly damages economic prosperity and harms public security, the conception of intellectual property rights has been shifted from economic and civil matters to criminal paradigm in the view of law enforcement. Many countries have improved their intellectual property legislation to provide greater civil remedies as well as stiffer penalties. Nevertheless, statistical data shows that the trend of intellectual property infringement is still on the rise. Therefore, it is a pivotal time to consider more on strategies towards the effective intellectual property enforcement.

This research intends to offer a practical aspect rather than a legislative review. Fighting the threat of intellectual property crime requires concerted actions from all countries. Appropriated legislation has to be in place and in line with international standard and practice. Consistent policies and strong conviction in enforcing the laws are also important. The objective of the research is to explore ways to implement IP laws more effectively and possibilities to use other tools to strengthen the enforcement regime. To achieve this goal, the research begins by revealing the fact in support of the argument that intellectual property crime is not a victimless crime. It further examines the links between intellectual property crime and other criminal activities, especially organized criminal groups. An analysis of factors that make IP crime an attractive illegal business and any root causes undermining the effectiveness of law enforcement are included.

 【概要 (仮訳) 】

 相互に関連する現在の世界経済は、合法的なビジネスに利益をもたらすのみならず、21世紀の事象となっている知的財産侵害の問題を助長している。経済的繁栄を大きく害し、治安を損なう知的財産侵害の広がりから、知的財産権の概念は、法執行の観点において、経済的及び民事的なものから、刑事的なパラダイムへと転換されてきた。多くの国々が、その知的財産法に、より強力な民事的救済を規定するとともに、厳しい刑罰も規定するよう改正を加えている。それにもかかわらず、統計資料では、知的財産侵害が、いまだ上昇傾向にあることが示されている。したがって、知的財産に関する効果的な法執行に向けた戦略についてより検討を行う極めて重要な機会である。

 この研究は、立法の検討というよりも実践的側面を示そうとするものである。知的財産犯罪の脅威との戦いは、すべての国の協調的な行動を要求する。適切な法が整備され、国際的な基準と実務に沿うものでなければならない。法を執行する際の一貫した政策と強力な信念も重要である。この研究の目的は、知的財産法をより効果的に実施するための方法、及び執行体制を強化するための他の手段の利用可能性を探ることである。この目的を達成するために、この研究では、知的財産犯罪が、被害者なき犯罪ではないという主張を支持する事実をまず明らかにする。更に進んで、知的財産犯罪と他の犯罪活動、特に組織犯罪との間の関連性を検討する。また、知的財産犯罪が犯罪者にとって魅力的な違法ビジネスとなる要因の分析、及び法執行の有効性を損なう幾つかの根本的な原因の分析が含まれる。

【略歴】

チュラロンコン大学法学部卒、タイ司法試験上位合格。タイ政府奨学生として、米国ウィスコンシン・マディソン大学にてMLI、ペンシルバニア大学にてLL.M.取得、タイ王国検察庁検察官。刑事訴訟部、地方支部歴任後、国連薬物犯罪事務所(UNODC)勤務、タイ王国検察庁国際部、次長検事補佐

【招へい期間】 平成21年7月1日~12月28日(予定)

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