知財研フォーラム
知財研フォーラム 2010 Winter Vol.80
2010年3月発行
在庫なし
Contents | |
---|---|
巻頭言 |
|
高橋 健太(たかはし けんた)〔エーザイ株式会社 執行役〕 | |
【特集】東南アジアの知財情勢 | |
3 | 東南アジアの知的財産の底流 |
井口 雅文(いぐち まさふみ) 〔S&I International Bangkok Office 代表〕 | |
東南アジアについての研修講師として13年間の実績を踏まえ、その講義の中で、現地新聞記事に現れる事象を基にして、知的財産の東南アジアでの「動き」について解析している。本稿では、このような解析手法を駆使し紹介しつつ、東南アジアの真中で知的財産を制度や実務、裁判などを通して見てきたものを併せて紹介し、東南アジアに流れる知的財産動向の底流の幾つかを解説する。 | |
11 | 生物多様性条約とアジア微生物資源探索 |
|
|
NITEバイオテクノロジー本部は、現在、生物多様性条約の精神のもとアジア諸国と密接な連携を図り、アジアにおける微生物探索を行い、それら微生物を生息域外保全するとともに、それらを有効に利用することで関連する産業の発展に貢献することを目指して業務を展開している。本稿では、NITEが生物遺伝資源提供国と共同で開発した生物遺伝資源へのアクセスと利益配分スキームを紹介する。 | |
【寄稿】 | |
17 | 中国の改正専利制度 外国人権利所有者に対する意義(前編) |
ペーター・ガネア〔フランクフルト大学(ドイツ)〕 | |
中国における専利法、施行細則及び司法解釈からなる専利に関する基本的な法的枠組みが最近になって改正された。本稿は、中国における日本を始めとする諸外国の権利者に影響を及ぼす可能性の高い修正点に特に注意を払いながら、今回の改正を外観するものである。 | |
23 | 「歴史上の人物名からなる商標登録出願」を 巡る諸問題について |
|
|
本稿は、昨秋、特許庁が審査便覧を発表した「歴史上の人物名からなる商標登録出願」に関し、その商標法上の位置付けについて、立法論を含め、可能な限り多面的なアプローチ(①人格権の延長として考える②パブリシティ権との調整として考える③「国際信義」に反するものとしてとらえる④「欺瞞的商標」としてとらえる⑤「公共性の高い名称」としてとらえる⑥「悪意の出願」としてとらえる)により解明しようとしたものである。 | |
【連載】 | |
30 | WTOパネル報告書の分析(第2回) WTO法研究会 |
大塚 眞弘(おおつか まさひろ)〔株式会社日立製作所法務本部部長〕 遠藤 友紀恵(えんどう ゆきえ)〔株式会社日立製作所知的財産権本部部長代理〕 飯田 浩隆(いいだ ひろたか)〔株式会社日立製作所法務本部部長代理〕 |
|
39 | 著作権と文学者-9 『アンクル・トムの小屋』の翻訳・劇化をめぐる問題 |
園田 暁子(そのだ あきこ) 〔中京大学 国際教養学部 准教授〕 | |
43 第63回ワシントン便り | |
中槇 利明(なかまき としあき) 〔(財)知的財産研究所 ワシントン事務所 所長〕 | |
知財研NEWS |