特許庁委託 産業財産権制度調和に係る共同研究調査事業
平成30年度招へい研究者 研究成果報告会
一般財団法人知的財産研究教育財団、知的財産研究所では、特許庁から委託を受け、我が国企業が海外各国において活動しやすい産業財産権制度の導入を促すため、主に日本を含む複数国間において産業財産権制度に関する制度調和を進める上で抱える中期的に必要な課題に関し、日本の産業財産権制度に対して深い理解を有する研究者が調査・共同研究を実施し、得られた研究成果及び研究者のネットワークを活用して産業財産権制度に関する制度調和を推進することを目的とした事業を推進しています。その一環として、外国から研究者を招へいし、主に日本を含む複数国間において産業財産権に関する制度調和が必要となる課題について研究する機会を提供しています。
この度、韓国の研究者が2月下旬に約2か月半の招へい期間を終えて帰国する予定です。そこで、研究成果の発表及び参加者との意見交換を行う場を設けるために、研究成果報告会を下記のとおり開催いたしますので、御案内申し上げます。
日時
平成31年2月20日(水)14:00-15:45
(13:30受付開始。これ以前には入場できない場合があります。)
会場
TKPガーデンシティ御茶ノ水
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gc-ochanomizu/access/
【住所】
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台3丁目11-1
三井住友海上駿河台新館2階 カンファレンスルーム2C
【アクセス】
JR御茶ノ水駅 聖橋出口 徒歩4分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B3b出口 直結
都営新宿線 小川町駅 B3b出口 直結
東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅 B3b出口 直結
参加費
無料
定員
60名(先着順)
プログラム
13:30 | 受付開始 |
14:00 | 開会・主催者挨拶 |
14:05-15:45 | “Comparative Study on the Permissible Scope & Standard of a Trademark Parody” 『パロディ商標の許容範囲と基準に関する比較研究』 Kim, Won Oh(キム・ウォンオー)招へい研究者 (※研究者の発表は英語で行い、日本語の逐次通訳が付く予定です。) |
15:45 | 閉会 |
概要
This study makes a comparative attempt to establish a boundary between acceptable and unacceptable trademark parodies through consideration of acceptable arguments and judicial precedents in major countries. I inspected whether the internal control system under the Trademark Act and Unfair Competition Prevention Act is working properly and also considered from the viewpoint of freedom of expression on the constitutional basis and examined the difference between the attitudes of the US and the EU, also try to inspect against regulative limits and passive causes for accepting trademark parodies in Japan & Korea. |
(仮訳) この研究は、主要国においてパロディ商標が許容される論拠と判例に対する検討を通じて、許容されるべきパロディ商標と許容されてはならないパロディ商標を区別する境界設定を比較法的に試みるものである。商標法と不正競争防止法上の内部統制システムがきちんと作動しているかどうかを点検し、憲法上の表現の自由の観点からも考察し、米国とEUの態度の違い、日本と韓国での規範的な限界とパロディ商標の受け入れに消極的な原因に対する点検も試みる。 |
略歴
高麗大学、同大学大学院卒業。弁理士、淑明女子大学法学部准教授を経て、2007年仁荷大学ロースクールの准教授(知的財産法)に就任。現在は同大学教授・副学長。 |
【招へい期間】 平成30年12月10日~平成31年2月23日(予定) |