特許庁委託 産業財産権制度調和に係る共同研究調査事業
2020年度派遣研究者 研究成果報告会
知財研では、特許庁委託事業「産業財産権制度調和に係る共同研究調査事業」の一環として、日本の研究者を外国の研究機関に派遣し、産業財産権に関する制度調和が必要となる課題について研究する機会を提供しています。このたび、派遣研究者が約6か月の英国での研究を終えて帰国します。そこで、研究成果の発表及び参加者との意見交換を行う場を設けるために、研究成果報告会を下記のとおり開催いたしますので、御案内申し上げます。
開催概要
日 時 | 2021年3月2日(火)14:00-15:05 |
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題 目 | 英米における人的財産権と知的財産権 |
報告者 | 板持 研吾 派遣研究者 |
会場 | Zoomによるオンライン報告会 |
定員 | 60名(先着順) |
参加費 | 無料 |
プログラム
14:00-14:05 | 開会・主催者挨拶 |
14:05-14:55 | 「英米における人的財産権と知的財産権」 |
14:55-15:05 | 質疑応答 |
15:05 | 閉会 |
報告概要
知的財産権を所有権モデルで捉えることの限界は指摘されてきたが、それでも明に暗に物権法理論が知的財産法の議論に影響を及ぼしていることは否めない。そして、物権法自体各国に共通とは限らない。特に英米においては「所有権」概念自体が実定法上存在せず、知的財産権を含むカテゴリである人的財産権(personal property)は、一方で動産物権を主対象としつつ、他方で契約上の権利や有価証券に関する権利、知的財産権などの無体の財産権をも含むとされる。 本研究は、報告者自身の英米物権法研究の蓄積を活かしつつ、英米(特にイギリス)の人的財産権に関する総合研究を行う。産業知的財産法にとっても、例えば特許権を実施して生産される製品は通常動産を構成するのであって、動産物権の規律を踏まえた知的財産権理解は不可欠である。債権や有価証券をも含めた複合的な研究は、知的財産権のライセンス契約上の権利や知的財産権信託の受益権などの検討にも関連しうる。 |
略歴
板持 研吾(いたもち けんご)氏
東京大学法学部卒、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。フルブライト給費生として米国にて在外研究。米国ジョージア大学ロー・スクール客員研究員、東京大学大学院助教を経て、2016年から神戸大学大学院法学研究科特命助教、2017年から同准教授。
【派遣先】オックスフォード大学(英国・オックスフォード)
【派遣期間】2020年9月1日~2021年2月21日
【共同研究者】Dr. Justine Pila
申 込
【注意事項】
本報告会はインターネットを介したライブ配信となります。予期しないインターネット環境の乱れが発生した場合、途中中断の可能性がございます。予めご了承ください。その場合は後日、中断時点から録画配信を検討いたします。
ビデオ会議ツールの設定や接続環境については、事前に設定・確認をお願いいたします。参加者個々の利用環境が異なるため、事務局ではサポートしかねます。
会社のセキュリティ等の関係でビデオ会議ツールを使用できない場合はお手持ちのスマートフォンやタブレットをご利用下さい。
本報告会の録音・録画、画面のスクリーンショット、資料の二次利用はご遠慮ください。
上記をご確認いただいたうえ、参加申込フォームに必要事項を入力の上、送信してください。
申込フォームに必要事項を入力の上、送信してください。
申込フォーム
【申込締切り】2021年3月1日(月)
【申込後の流れ】
1.参加URLの送付 2月26日(金)以降、開催前までにお送りします。
2.資料データの送付 3月1日(月)以降、開催前までにお送りします。
【問い合わせ先】
一般財団法人知的財産研究教育財団 堀口
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町三丁目11番地 精興竹橋共同ビル5階
Tel:03-5281-5674 Fax:03-5281-5676
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