日中共同研究事業 平成31年度 第一回会議(深セン

2019年6月22日~24日、当研究所は、「平成31年度知的財産保護包括協力推進事業」(特許庁委託)の一環として、本事業の共同研究機関のうちの1つである中南財経政法大学知識産権研究センターの協力を得て、中国の深センにおいて第一回の会議を開催しました。

ワークショップ(6月22日)

今回のワークショップでは、「国境を越えたビジネスにおける知財保護の在り方」、「先端技術と知財戦略」の2テーマを掲げ、中国側からは安欣副院長(深セン国際仲裁院)、王玉栄主任(清華長三角研究院)、司暁院長(テンセント研究院)、欧陽渺安董事長補助(工業富聯)、曹新明教授(中南財経政法大学)、日本側からは鈴木将文教授(名古屋大学)、足立昌聡弁護士(インハウスハブ法律事務所)によるご講演をいただき、質疑応答・意見交換を行いました。

第一回研究者会議

研究者会議(6月23日)

平成31年度事業の第一回目の会議では、日中の研究者により、自ら担当する研究テーマに関する見解が発表され、意見交換が行われ、本年度の研究の意識共有が図られました。

テーマ1 特許法における間接侵害に関する研究

呉 漢東 教授(中南大)
「専利間接侵害の制度構築と法律適用」
管 育鷹 教授(社科院)
「分離式権利侵害と方法専利の保護」
顧 昕 助理研究員(発展センター)
「専利間接侵害モデルの立法選択」
潮海 久雄 教授(筑波大)
「特許法における間接侵害-日本法の経験」
前田 健 准教授(神戸大)
「日本における特許権の間接侵害-専用品型の間接侵害と非専用品型の間接侵害の役割-」

テーマ2 外国著名商標の保護の在り方

李 明徳 教授(社科院)
「外国馳名商標保護の経路」
曹 新明 教授(中南大)
「中国の馳名商標保護に関する研究」
張 鵬 助理研究員(社科院)
「外国馳名商標の保護」
小塚 荘一郎 教授(学習院大)
「日本の商標法における外国著名商標保護の過去と現在」
宮脇 正晴 教授(立命館大)
「日本の商標権侵害に」

テーマ3 企業の知財管理に関する研究

詹 映 教授(中南大)
「中国企業の専利申請状況に関する研究」
閻 文軍 教授(中科院)
「中国の法制環境における企業知財の帰属管理」
菊池 純一 教授(青山学院大)
「知財管理スキームに関する研究」
金間 大介 准教授(金沢大)
「イノベーションのジレンマと知財マネジメント」
平成31年度日中事業 第二回研究者会議

企業訪問及び意見交換(6月24日)

深セン市は、中国において経済活動が最も活発な地域の1つであり、そこには中国国内の多くの有力企業が本社を構えています。今回は中電智谷((China Electronics Corporation(CEC)の関連子会社。CECは中央政府の直下にある大手国有企業であり、中国最大のIT企業の1社の関連子会社であるインキュベーター機関)及びBYD社(中国で知財活動が有名な企業。知財の運用は、独自の運用モデルで専利と商標を組み合わせての活用を重点的に実施し企業価値を高めている。)を訪問し、意見交換を行いました。

企業訪問_中電智谷
企業訪問_BYD社


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